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ホームページにいくつか種類があることは、あまり知られていません。種類ごとの概要や長所、短所を知らずにホームページを作ると、目的・目標を達成することができません。「売れるホームページ」と謳っていても、制作されるホームページが紙の会社案内のインターネット版では、売上は上がらないのです。ホームページの種類や特性を理解して、最適なホームページを作りましょう。
企業サイト、企業ホームページとも呼ばれます。名称のとおり、企業情報を掲載したホームページになります。
「TOPページ、サービス案内、会社案内、会社概要、代表挨拶、お問合わせ」といった最小構成のページで制作されるサイトです。ホームページ黎明期は、コーポレートサイトでもホームページがあることで売上アップに直接的に寄与できましたが、今の時代には無理です。しかし、別の役割をしっかり果たしています。
広告経由でランディングページを見たり、サービスサイトで商品サービスを見て興味や関心をもった後に、「どんな会社・人がこの商品サービスを提供しているのだろう?」と確認するときに見られることが多い特徴があります。
信用・信頼を訴求できることです。
会社の理念やミッション、代表の想い、商品サービスへの想いなど、会社が大切にしている内容を伝えていきますので、信用・信頼、安心感を与えることができます。
商品サービスを販売するのには向いていないです。
商品サービスを販売するのは、他の種類のホームページの方が良いです。会社や人の想いにフォーカスをあてるため、商品サービス自体の価格や質、品揃えが重視されるサービスでは効果が発揮できません。イメージとしては、量販店で買い物するときに「会社の理念」や「社長の想い」を気にして買うか買わないかの判断をするかというと、大抵の人は気にしないのと同じです。それよりも、セールの情報や新商品の情報が知りたいはずです。
コーポレートサイトと異なり、商品サービスを紹介するためのホームページです。大きく2つのパターンがあります。1つは多角化経営をしている場合、もう1つは同じサービスでも業界別にサービス内容が変わってくる場合です。
前者は、建設業と不動産業をやっている会社が、同じホームページ内に2つのサービスを載せても分かりにくいので、コーポレートサイト、建設業のサービスサイト、不動産業のサービスサイトを作ります。後者は、例えば建設業向け、運送業向け、観光業向けに行政書士業務を提供している場合、同じホームページ内に3つ載せても人によって不要な情報が多くなって分かりにくくなるので、コーポレートサイト、建設業向けサービスサイト、運送業向けサービスサイト、観光業向けサービスサイトを作ります。
必要な情報が分かりやすくなります。
お客さんにとって必要のない情報がたくさんあって、ページ数がたくさんあるホームページは、必要な情報にたどり着くのが難しいです。お客さんに必要のある情報だけを載せることで、商品サービスの魅力を伝えやすくなります。お客さんは少しでも分かりにくいと、すぐに閉じるや戻るボタンでホームページから離脱してしまいます。
会社のことは知ってもらいにくいです。
商品サービスの魅力を訴求するのが目的になりますので、会社の理念や代表の想い、大切にしていることなどが伝わりません。サービスサイトだけを作るのではなく、コーポレートサイトを作ることでしっかり想いを伝えることが必要です。
ランディングページは縦に長い1ページで完結しているWEBページのことです。LPと呼ばれることが多いです。本来的な意味は、検索や広告などを経由して最初に着地する=ランディングするページという意味ですが、その意味では使われていません。
商品サービスの販売を目的にしたLPをセールスレターと呼んだり、メールアドレスを取得する目的で動画や小冊子などを提供するLPをスクイーズページと呼びます。呼び方は気にしなくて大丈夫で、1ページで完結していることが重要です。
目的の行動を取ってもらいやすいです。
1ページで完結しているため、見込客の心理導線に従って情報を順番に伝えていくことで、目的の行動を取ってもらえる確率が高まります。販売目的なら販売、メールアドレス取得ならメールアドレスの取得です。
特に、広告やメルマガから、1つの商品サービスを訴求するのに向いています。スマホでは複数のページを遷移するのを面倒に感じる人が多く、1ページで完結することは時代にマッチしていると言えます。
1つの商品サービスの訴求しかできません。
1ページですので大量の情報を載せることはできません。複数の商品サービスを載せても分かりにくいです。あくまで、1つの商品サービスを販売する、メールアドレスを取得するといった目的に対して必要な情報しか載せられません。
LPの中に社長の想いや商品開発の想いなどを伝えたしても、あくまで販売する目的で書くことになります。そのため、会社の信用・信頼を得るためには、サービスサイトと同様、コーポレートサイトを別に用意することになります。
求人応募の獲得を目的としたホームページです。以前はコーポレートサイトの中に採用情報ページを作っていました。しかし、日本の労働力人口減少に伴う人手不足の深刻化に伴って、採用情報ページで伝える情報量だけでは人材獲得競争で後れを取ることになり、求人応募の獲得に目的を特化したホームページを作るようになりました。
求職者に訴求できます。
コーポレートサイトの採用情報ページでは、求職者に不要な情報があったり、載せる情報が募集要項+αと少なかったりという問題があります。採用サイトでは、求職者が必要な情報に絞って伝えられることで、分かりやすく、訴求しやすくなります。
ハローワークや各種求人サイトで興味関心をもった求職者は比較検討するために、求人に関するより詳細な情報を求めます。採用サイトで詳細な情報を伝えることで、応募を獲得しやすくなります。
短所という短所はありません。
もしコーポレートサイトがなくても、採用サイトの中で必要十分な会社の情報を伝えることができます。もちろん、コーポレートサイトがあった方が良いですが、なければならない訳ではありません。
メディアサイトには、アーンドメディア、ペイドメディア、オウンドメディアという3つのメディアがあります。ここでは、オウンドメディアのみ紹介します。オウンドメディアは、自社で所有するメディアを意味します。ターゲットに対して、役に立つ、価値を感じてもらえる情報を発信する自社メディアです。
ターゲットとの信頼関係を構築できます。
継続的にターゲットにとって役に立つ、価値ある情報を発信し続けることで、信頼関係を構築できます。コーポレートサイトでは伝えられない専門スキルやノウハウ等の情報やリアルタイムな情報を届けることができます。
継続が必須となります。
継続的に情報を発信し続けないと、情報の鮮度が低くなりますし、見た目にあまり活動していないように見えてしまいます。やるからには継続的に発信し続ける必要があります。また、情報量が増えてくると、埋もれる情報が出てくるため、情報を回遊できる仕組みが必要になります。
いろいろな種類があることに驚いたかもしれせん。しかし、現実的には、これはコーポレートサイト、これはサービスサイトで作らないといけないというような明確な線引きはありません。ホームページの目的に応じて組み合わせられるケースがほとんどです。
例1)で言うと、工事は概要にとどめてコーポレートサイト×メディアサイトとして作ることもあります。ブログ機能を作らないでコーポレートサイトとして作ることもあります。本当にいろいろです。形式的なホームページの種類ではなく、目的を満たすためにどのような組み合わせが最適なのか、ホームページ制作会社に提案をしてもらうことが大切です。
初めてホームページを作る方は分からないことだらけだと思います。制作するかどうか検討段階で知っておくと良いことをまとめましたので、読んで見てください。
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