SEOとページ数の関係を理解して良質なアクセスを増やすには?

SEO対策

この記事を読んでいる方は、

・ホームページを作って、頑張ってブログ記事もたくさん書いて、結構なページ数になった。なのに、アクセス数が伸びない・・・と悩んでいる方

・アクセス数を増やすにはページ数を増やすと良いと見たことがあるが、それは本当なのか?本当ならどんなページを増やせばいいのか分からない・・・という方

・自社のホームページの運用を任されたけど専門知識がないので、どうやってアクセス数を増やせばいいか検索していてたどり着いた・・・という方

が、ほとんどではないでしょうか。

この記事では、SEO対策としてページ数を増やすことが、検索の上位表示につながり、アクセス数を増やすことができるのか?また、ただアクセス数を増やすのではなく、質の良いアクセス数を増やすにはどうすればいいか?を説明します。

 

結論

SEO対策をしっかりとした、質の高いページの数を増やせば、検索結果に上位表示されるページが増えて、その結果、アクセス数が増えます。

なんだか、教科書的な結論を書いてしまいましたが、これが現実です。

つまり、質の低いページの数をいくら増やしたところで意味がありません。「全部で100ページあって、そのうち80ページは質が低いWEBサイト」と「全部で20ページしかないけど、そのうち質が低いのは3ページしかないWEBサイト」だったら、後者の方がアクセス数が多くなるのです。

質の高いページの数だけで言ったら、前者が20ページで後者が17ページなのに。

WEBサイトのページ数は見た目の数とは異なる

見た目のページ数

ところで、WEBサイトのページ数とは何か分かるでしょうか?

「おいおい、バカにするなよ。HOME、サービス案内、会社案内とかのページの数とブログの記事の数を足したのが、ページ数でしょ。」と怒られるかもしれません。

しかし、単純に作ったページの数にはならないので、怒らずに読んでください。

ここで言うページ数とは、Googleがデータベースに登録している(=専門用語ではインデックスという)ページの数を意味します。つまり、ページを作っても、Googleがデータベースに登録してくれないこともある、ということなんです。

全世界にはWEBサイトが5億くらいあり、日々増えています。そんな膨大な数のWEBサイトの情報をGoogle botと呼ばれるプログラムでGoogleは把握しています。

Google botはインターネット上のWEBサイトを巡回して、WEBサイトが新しくできたとか、ページが増えたとか減ったとか、いろんな情報を収集しています。これをクローリングと言います。

新規にドメインを取得してWEBサイトを作ると、なかなかクローリングしてもらえません。定期的に更新をしていないWEBサイトは、頻繁に更新しているWEBサイトと比べてクローリングされる頻度が、すごく少なくなります。

この結果、WEBサイトにページを追加しても、クローリングされずGoogleのデータベースに登録されない期間が発生します。

2021年頃から、特にYMYL(Your Money or Your Life)領域と呼ばれる、医療・健康・安全などお金や人生に大きな影響を与える内容については、ページを作成した組織や人に専門性が無い場合、クローリングされても、Googleのデータベースに登録されないということが起きています。

ということで、ページを作ってからクローリングされるまでの期間で登録されない場合と、クローリングされても内容的に登録されない場合があるということを覚えておいてください。

見た目のページ数ではなく、実際に登録されているページ数が知りたいなら、「site: url」で検索してください。当社であれば、「site:https://bc-sol.jp」という感じです。

Googleの評価単位

WEBサイト評価単位

Googleが検索順位を決定するときに、どのような単位で評価をしているかというと、基本的にページ単位になります。しかし、例外があります。

それは、トップページです。

トップページだけは、トップページというページ単位での評価になりません。トップページ以外のページ(下層ページと言います)を含めた全体評価になります。

トップページは通常、当社であれば「https://bc-sol.jp」というドメインのみのURLになります。つまり、トップページはドメインパワーと呼ばれる、ドメイン全体の評価に基づく力が反映されます。

ページ数とトップページのSEO効果の関係

「SEO対策としてページ数を増やせばいいのかな?」と調べている人の多くは、トップページの検索結果を上位表示するための方法を探しているはずです。

例えば、こんな感じです。

・「パーソナルカラー診断 東京」の検索結果に、自分のWEBサイトのトップページを表示したい
・「トイレ修理 横浜」の検索結果に、自分のWEBサイトのトップページを表示したい

先ほど、Googleの評価単位を書きました。その中で、トップページはドメイン全体、つまりトップページ+それ以外のすべてのページを含めた全体評価が反映されると書きました。

トップページを検索結果の上位に表示したければ、トップページだけでなく、ブログの記事も含めたすべてのページで、しっかりSEO対策をする必要があります。

冒頭で記載した結論のとおりで、ページ数とトップページの関係は、ページ数が多ければ良いというものではありません。SEO対策を施した、読み手のニーズに応える質の高いページがたくさんあれば、ドメインの評価が上がり、トップページで狙ったキーワードの検索順位をアップすることができます。

ページ数とトップページ以外のページのSEO効果の関係

こちらは、Googleの評価単位がページ単位と記載したとおり、基本的にはページ数を増やしたからといって、他のページにプラスのSEO効果を与えることはありません。

まずは、そのページ単体でしっかりSEO対策を施した、読み手のニーズに応える質の高いページを作ることです。

しかし、多少なりともドメインパワーは影響を与えると考えた方が良いです。検索結果を1位から順番に見て行ったときに、他の検索結果と違ってやけに文字数が少なかったり、内容が薄いと感じるページがあった経験はありませんか?

質の高いページ数を増やすことで、ページ単体のSEOに好影響を与えることはありますが、考え方としては記載したとおり、まずは単体としてそのページをしっかり作り込みましょう。そうすれば、ドメインパワーが低いときでも、並み居る競合に打ち勝って上位表示することは可能です。

読み手のニーズに応える質の高いページを作るSEO対策の考え方は、以下の記事をお読みください。

SEO対策の本質とは?間違った対策でお金と時間をムダにしない!

SEOで悪影響を与える質の低いページ数を減らす方法

質の低いページはリライトするか削除する

ページをリライトか削除

「もう何年も前に書いたコラムの記事で1週間に1、2回しかアクセスが無い」

そんな記事があれば、まずはリライトできないか考えましょう。これだけアクセスが少ないと、Googleアナリティクスでデータを分析することができません。データをもとに改善方法を考えられない場合は、検索キーワードの選択をミスしている可能性が高いので見直しましょう。

SEO対策は、検索キーワードの選定で7、8割決まります。どんなニーズを持っている人に向けた記事で、その場合どんなキーワードを入力して検索するか、徹底的に見直しましょう。この見直しができれば、リライトもスムーズに進みます。

もし、検索キーワードの選定でミスをしていないならリライトが難しいので、そういう場合は思い切ってスパッと削除してしまいましょう。

内容によってはページをGoogleに登録させない設定をする

ページを登録しない

実は、質が低いページだからすべて削除するというのは、非現実的というか乱暴すぎます。

たとえば夏期休業のお知らせ等、お知らせは知らせるべき内容で必要ですが、内容はどうしても数行程度の薄っぺらいものになってしまいます。これは仕方がないです。

また、検索がすべてではありません。

アクセスの経路としては、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNS、メルマガ内のリンク、広告などがあります。検索以外の方法でアクセスを集められるのであれば、削除する必要はありません。

もし、検索以外にアクセスしてもらう手段が無い場合でも、検索であるページにアクセスがあり、そのページからのリンクで他のページにアクセスしてもらえているなら、削除する必要はありません。ブログの記事で、関連する記事も一緒に読んでもらうイメージです。

それでも、ほとんどアクセスがないページがあれば削除すべきですが、どうしても残しておきたいページもあるかもしれません。

お知らせやアクセスがほとんどないけど残したいページは、「noindex」という設定をすることで、Googleにデータベースに登録しないでもらうことができます。noindexの設定をすることで、質の低いページとGoogleに評価される数が減るので、ページ内容から判断して必要なら設定しましょう。

記事ごとにGoogleに登録しないようにすることができます。カテゴリー単位でもできるので、お知らせは登録しないようにするのが一番です。制作会社に言えばすぐにやってくれます。

SEO対策でページ数を増やすより大切なこと

SEO対策を頑張って、質の高いページを量産できてアクセス数が増えたとしても、そのアクセスが将来的にお客様になり得るものでなければ、労力が無駄になってしまいます。

アクセス数に着目して、SEO対策をして検索順位をアップさせて・・・とばかり考えていると、どうしてもGoogleアナリティクスの数値にばかり目が行くようになります。

しかし、本当に大切なのは、今すぐ、今すぐでなくても将来的にお客様になっていただける、あなたにとって質の良いアクセスを増やすことです。そのためには、「どういうコンセプトのもとに、どのような人に、どのような情報を届けるか」を明確にして、ブラさずに情報発信を続けることです。

「このサイトを見ればこういう情報が得られる」と思ってもらえなければ、一回だけのアクセスで終わってしまいます。また、一般論や教科書的な内容、個性を感じない内容であっても、またこのサイトを見にこよう!と思ってもらうことはできません。

アクセス数だけでなく、アクセスの質にも注意を払ってページ数を増やしていくことで、集客アップ・売上アップに繋がっていきます。是非、意識しておいてください。

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