WEB活用
From:馬場宏
中原区のオフィスより、、
これはもう5、6年前の話になります。レンタルオフィスのオーナー主催の交流会に参加したときの出来事です。参加者の中に、60近い高齢者施設等への訪問マッサージをされている方がいました。
名刺交換をするなり言われたのは、
「あ~ホームページ制作の仕事ですか。ハイカラな仕事ですね。僕には一生必要ないものですね。」と。
人によっては、は?何言っているの?とカチンと来るかもしれない一言ですね。なにせ、名刺交換してまだこちらが一言も話していない、名前だけ名乗った段階での一言でしたから。
でも、私はまったく気になりませんでした。
気になったのは唯一、ハイカラって・・・というところです。
まぁ、そんなことはどうでも良くて。過去にホームページ制作会社の人に交流会で何かを言われたのかもしれませんし、なにを理由に言われているのか分からないことですから。
これ、あらゆる業種の方で起こり得る話です。
たとえば、この方自身でも、「あ~高齢者施設向けの訪問マッサージの仕事ですか。まったく興味ないですね。施設に入居してマッサージを受けるようになったら、もう人生おしまいと思っちゃいますから。」
みたいに言われる可能性だってありますよね。
人はそれぞれ持っている価値観が違いますから。
大切なのは、自社が定義する役に立ちたいと思っている人に対して、その人の感情に響くメッセージを、その人が使う媒体で届けることです。この3つを一致させないといけません。
ですので、高齢者施設向けの訪問マッサージをされている方が、一生ホームページは必要ないと発言されることはおかしくありません。高齢者施設であれば、パンフレットやリーフレットを作成して、直接訪問する方が営業手法としてより確度が高いですから。
媒体としてホームページを使っても、3つが一致しないので、効果が出ないことになります。
高齢者施設向けという話で言うと、とある行政書士の方がホームページでなかなか仕事を受任できずに悩んでいましたが、リーフレットを作成して高齢者施設に訪問して提携の交渉をして、入居者のご家族の方への配布等の協力をしてもらうことで、一気に売上が伸びたことがありました。
この行政書士の方には、検索されたときに信頼してもらえることを目的に、コーポレートサイトを作りました。お客様を獲得する目的ではなく。
そもそもマーケット、メッセージ、メディアが一致しているかは実際に行動してみないと分からないことがあります。
高齢者施設の例で言えば、スタッフがホームページで行政書士を探すことがあるのか?ないのか?
ホームページからの反応が悪いと思ったときに、ホームページのメッセージが響かないのかな?と一生懸命変更しても、そもそもメディアとしてホームページから検索する人でなければ、まったく意味がありません。
ということは、ホームページというメディアを変更する必要があります。それを先に検証しないといけません。
DMを送って電話をして訪問するという流れで、メディアをDMという紙に変えて電話をすることで、ホームページとは違う形で見込客にアプローチした結果、ホームページと同じメッセージで説明してもすごく反応が良くて仕事に繋がるということが起き得ます。
本来必要のない目的でホームページを制作することは、単なるムダになってしまいます。
ご自身のビジネスにおいて、どのような目的でホームページを作れば良いのか?マーケット、メディア、メッセージが一致するときのメディアは何なのか?これにはリサーチが必要です。マーケット、市場であり見込客のリサーチが必要。
顧客獲得を目的としたホームページの方が、信頼を得る目的のホームページより、制作プロセスにスキルが必要になるため、その分、高額になります。
不要なものに高額な投資をしないためにも、まずは自社にとって本当に必要なホームページはなにか?3つの一致を意識してリサーチをされることをお薦めします。
もし、ご自身で難しい場合はご相談ください。