ホームページの必要性~マーケティング視点と不可欠な決意とは?~

WEB活用

From:馬場宏

溝の口のオフィスより、、

正直、今さらホームページを作る意味はあるのだろうか?作る必要性はあるのだろうか?と思っている方もいらっしゃると思います。

むしろ、今の時代はホームページよりもTwitterやInstagram、FacebookなどのSNSの必要性の方が高いと思っている方もいらっしゃると思います。

制作会社の書いている記事だから、どうせ「ホームページは必要」という結論が書いてあるんでしょ?と思われるかもしれませんが、当社はWebマーケティングの会社ですので、あくまでマーケティングの観点からホームページの必要性について正直なところを書いていきます。

もしかしたら、あなたには必要ないという結論かもしれません。

ホームページの必要性はターゲット次第

ホームページは、「会社の看板・名刺と同じようなもので今の時代必要不可欠だ」と言う人が多いですが、会社の看板や名刺とははっきり言って別物です。そういうものと比較するのはナンセンスです。

ずばり、あなたのマーケティング戦略によってホームページの必要性は変わってきます。同じ業種でも、ホームページが必要な会社と必要でない会社があることになります。

ターゲットを幅広く設定している場合

ホームページが無くても問題ありません。

ホームページはターゲット(理想の顧客)をマーケティングキャンペーンごとに設定して、絞り込んだターゲットに対して感情に響くメッセージを伝えることで成果が出ます。

ターゲットが抽象的、ふわっとしてる、誰でもOKといった感じで幅広く設定している場合は、ホームページを作っても成果を出すことができないので無駄な投資になってしまいます。そういう意味でホームページは無くても問題ありません。

この場合でも、信頼の獲得が目的であれば、作っても構いません。
ただし、例えば対銀行や対元請けに対しての信用の獲得が目的ということをブラさないでください。あわよくば集客に繋がればと思って作る、というのはやめましょう。完全な期待外れに終わります。

ターゲットがネット検索しない層の場合

ホームページは必要ありません。

当たり前ですが、ターゲットがネットで検索して情報収集する層でなければ、ホームページを作っても宝の持ち腐れになります。今の時代、高齢者でもスマートフォンを持っていて検索する時代ではありますが、それでも検索に不慣れなためアナログな方法での情報収集をしないということではありません。

ちなみに、年齢層だけの問題ではありません。

例えば、高齢者施設向けの訪問マッサージ。高齢者施設の人が能動的に検索して探すのではなく、訪問マッサージの治療院の方からパンフレットやチラシを持参して説明をさせてもらえるよう電話営業する方がはるかに成約率が高くなります。

業界の慣習みたいなのものです。いまだにFAX文化の業界もあります。そういう業界では、FAXを送る方が反応が良いです。

あなたのターゲットはどのようにして必要な情報を収集するか?購入の判断をするか?からホームページの必要性を判断しましょう。

ターゲットがネット検索する層の場合

ホームページは必要です。

しかし、ターゲットがネット検索する層である同業他社の多くは既にホームページをもっているはずです。つまり、後発でホームページを作ることになるので、ただ形だけのホームページを作っても無駄な投資になってしまいます

ホームページを作る目的、ターゲットを明確にしたうえで、マーケティングをしっかりやって作りましょう。「ホームページを作ったのに1件の問合せも来ない・・・」というような不満は、形だけの小綺麗なホームページを作ることで起きてしまいます。大切なのは、マーケティングです。

なんにせよ、近年は購入や意思決定をオンラインで行うことが増えているので、この層がターゲットであればどんな業種であれ、インターネット上の存在感が必要になります。

ホームページの必要性はあっても不要なケース

ホームページを作っても、作ったまま放置=更新して運用する気がないなら作る必要はありません。

作っても放置になるのは、「そもそもホームページを作る目的が明確でない場合」と「制作会社に運用改善スキルがない場合」の大きく2つになります。

ホームページを作る目的が明確でない場合

目的が明確でない場合は、目標を立てられないので何をどう改善すればいいか分かりません。なんとなく「集客できたらいいな」みたいな曖昧な目的では、労力をかけて運用改善するモチベーションも湧かないため、結果的に放置することになります。

制作会社に運用改善スキルがない場合

一言でホームページ制作会社といっても、さまざまな種類があります。中には、ホームページを作るスキルしかない会社もあります。見栄えが綺麗で格好良いホームページを作ることはできますが、目的を達成するために何をどのように伝えれば良いかのアドバイスはできません。

制作時に意図をもって作らないと、公開後の運用改善は羅針盤がない状態になるので、そもそも運用契約の提案がないはずです。そうなると必然的に放置状態になってしまいます。

ホームページを作るメリット

・ターゲットが情報収集や購入、意思決定をオンラインで行う
・ホームページを制作する目的が明確である
・作った後の運用改善をする意思がある

上記の場合、ホームページを作る必要性があり、かつ、成果を生み出すことができます。では、ホームページを作ることでどのようなメリットが期待できるでしょうか。

メリット1.無意識の安心感の醸成

ターゲットがネット検索して情報収集を行う場合、ホームページがなく詳細な情報が分からないと不安になります。この会社大丈夫なのかな?と。ホームページがあるだけで、無意識レベルでちょっとした安心感を抱きます。

近年ではホームページを持たずにSNSで情報発信をする人がいますが、SNSで気になる会社や人がいたときに、もっと詳細を知りたいと思います。高額な商品サービスになればなるほど、失敗したくない、後悔したくない気持ちが強くなるため、より詳細な情報を求めます。

そこでホームページが無いと、どうしても不安な気持ちが強くなってしまうものです。ホームページがありさえすれば購入に至るわけではありませんが、あることで最低限の不安を払しょくし、最低限の安心感を与えることができます。

メリット2.信頼性の向上

ホームページがあるだけでは信頼性は向上しません。メリット1で伝えたとおり、不安を払拭できる程度です。通り一遍のHOME、事業内容、会社概要、アクセス・・・といったページを作っても、信頼性が向上することはありません。

どういう内容が分かると、あなたはこの会社(お店)は信頼できそう、と思うでしょうか?

代表者の事業に対する想いや商品開発のストーリー、実績(事例)、お客様の声などがあることで、信頼できそう、信頼しても大丈夫かな(怪しくないかな)と思えるのではないでしょうか?

あなたのターゲットにとってどのような情報があると信頼できるかを考えて、ホームページの内容を作り込むことによって信頼性の向上に繋がります。信頼性向上が目的のホームページだから形式的に作れば良いということではないので、その点は注意してください。

メリット3.信頼関係構築のきっかけ作り

あなたの会社、商品サービスを知らない人に対して、まず認知してもらって信頼関係を構築していくことが、最終的な購買へと繋がっていきます。

信頼関係を構築していくきっかけを作るのが、ホームページの内部ブログとSNSです。見込客に対して、有益な情報や気づきを与える記事や投稿をすることで、「この人・会社ちょっと気になる」を創り出します。きっかけを作ったら、信頼関係を構築するためのプロセスに進んでもらいますが、このあたりは別記事で。

ブログ機能を内蔵していないホームページでは、信頼関係構築のきっかけを作るのが難しいですが、そういう場合はSNSや外部ブログサービス(アメブロ等)を上手く活用することになります。SEO的観点からは外部ブログサービスではなく、内部ブログにするべきですが。

どのような情報を提供すると、あなたのターゲットは価値がある、役に立つ、気づきが得られる、インスピレーションが湧く、と感じてくれるかを考えて、記事を作成する必要があります。

メリット4.集客力のアップ

ホームページがあるから集客力がアップするわけではありません。簡単に集客力がアップした時代はとっくの昔に終わりました。しかし、ホームページがなければオンラインでの集客力はアップできません。オンラインでの集客力をアップしたいのであれば、ホームページは欠かせません。

集客というくらいですから、見込客のアクセスが集まるホームページでなければなりません。ターゲットではない見込客からどれだけアクセスが集まっても意味がありません。一方で、見込客からのアクセスであっても、アクセスがほとんどなければ意味がありません。

見込客からのアクセスを集めるにはSEO対策が適切に施された、狙ったキーワードで上位表示ができるホームページである必要があります。また、SNSや広告(ウェブ、紙)、DM、メルマガ・・・等からホームページにアクセスを集める仕組みが必要です。

「集客できるホームページ」という言葉は魅力的ですが、決してホームページがあれば集客できるということではなくて、ホームページの企画・設計~構築~運用を通じて、仕組みをしっかり作ることで初めて得られるメリットになります。

メリット5.売上のアップ

これは段階的には、メリット4で記載した見込客からのアクセスが集まるホームページのその一つ先にあるメリットになります。ホームページ経由での売上アップは、見込客からのアクセス×コンバージョン(購入や資料請求、メールアドレスの登録などの目的の達成)によって算出されます。

つまり、コンバージョンできるホームページであれば売上アップに繋がります。取り扱っている商品サービスによっては、いきなり購入には繋がらず、メリット3で記載した信頼関係の構築をしないと購入に至りません。その場合は、信頼関係を構築するための仕組み(マーケティングファネル)をホームページに組み込まなければなりません。

ホームページがなければオンラインからの売上アップは難しいですが、現実的にはホームページを作って売上アップを実現できている人・会社は15%あるかないか程度と言われています。このメリットを得るためには、適切なSEO対策+マーケティングが必要になります。

メリット6.求人募集での活用

ハローワークや求人ポータルサイトを使って求人募集をしても、スペースの問題で求職者が本当に知りたい情報を知ることができない、という問題があります。それを解決するのが、ホームページの活用です。ホームページはスペースが無制限なので、伝えたい情報をすべて伝えられます。

ホームページの1つのページとして採用ページを作って、そこに募集要項だけを載せても、求人募集で何のメリットも発揮できません。また、集客と違って求人募集ではSEO対策は機能しません。「職種 求人」で検索しても上位は求人ポータルサイトが独占している状況だからです。

そのため、きっかけとなる媒体(ハローワークや求人ポータルサイト)とホームページの導線を作り、ホームページではどんな求職者にどのようなメッセージを伝えるかを考える必要があります。しかし、ほとんどの会社の採用情報ページは、形式的に項目を網羅した小綺麗なものになっています。

大企業と違って採用条件で勝負できない中小企業は、多くの応募者を集めるよりも少ない応募者で、この会社だから入りたいと思ってもらう工夫が欠かせません。そのために、求人募集で活かせるホームページにはマーケティングが必要になります。

メリット7.継続的なマーケティング活動の実施

マーケティング活動とは、見込客に対して情報発信を続けることです。そして、ホームページは企業規模を問わず、個人事業主であっても誰でも安価に持つことができる自社(自分)メディアです。

それにも関わらず、情報発信をしていないホームページが多くあります。

自社のマーケティング活動として、誰にどのような情報を発信していくか?情報発信基地としてホームページをどのように育てていくか?を考えることによって、ホームページから期待以上の成果をあげられるようになります。

ホームページを作る判断基準

ホームページを作る必要性があると記載したものであっても、実際に作るかどうかの判断基準はあくまで投資対効果をどう考えるかです。

ホームページを作る以上は、コストがかかります。制作費用と運用保守費用です。

自作で制作する場合は、ホームページを作るメリットで記載した各種メリットを享受するには、マーケティング+ライティング+SEO+デザイン+コーディングのスキルが最低限必要になります。運用保守を自社で行う場合は、GoogleAnalyticsとGoogleSearchConsoleの解析+改善のスキルが最低限必要になります。自社でスキルを保有していない部分は外注せざるを得ません。

そして外注費用だけでなく、内製するにせよ外注するにせよ、少なからず時間と労力がかかります。つまり、人件費がかかります。結構この人件費を無視してしまう会社が多いです。

ホームページ経由で得られる効果がこれらの費用に対して高いか低いか。

高い投資対効果が見込めればホームページを作る判断をするはずです。でも、高い投資対効果が得られるかどうかは分からない・・・と思う方がほとんどでしょう。

まずは、しっかりホームページを作る目的を明確にすることです。その目的を達成するために、どのようなホームページを作る必要があるか提案を受けましょう。そして、目的を達成するために必要なスキルが制作会社にあるか確認しましょう。

そのうえで、自社として公開後に時間と労力をかけて運用改善をする決意ができるかを考えましょう。本当に多くのホームページが運用改善をせず放置することで、無駄な投資に終わっています。

まとめ

ホームページを作る必要性の有無は、安易に今の時代ホームページは必要という考えではなくて、自社のターゲットから考えることが大切です。実際に同じ業界でも、ホームページの有無に関わらずお客さんが絶えない会社があるのがその証拠です。

ホームページが必要となった場合、作ることによるさまざまなメリットがあります。しかし、ただ作れば得られるメリットはほとんどなく、ホームページを作る目的を踏まえて必要なスキルと考え方のもとに作らなければメリットが得られず、無駄な投資になってしまいます。

「集客できるホームページ」、「売上アップできるホームページ」という謳い文句をほぼすべての制作会社が掲げています。しかし実際には、狙ったキーワードでの上位表示を勝ち取らなければならず、一部の会社しか集客や売上アップで成果を実感できることはありません。

もちろん制作時点で必要なスキルや考え方のもとに制作できるかという観点がありますが、それと同じくらい公開後に運用改善する決意をもって制作しているかが重要になります。

本記事をもとにホームページの必要性があると分かった方で、これから新しくホームページを作る、または今あるホームページをリニューアルする場合、是非、運用改善までを見据えて本当に作る必要性があるのか判断していただくと良いです。

ページトップへ