歯医者・歯科医院の集客はホームページ?EPARK歯科?メリット・デメリットは?

WEB活用

From:馬場宏
川崎市溝の口のオフィスより、、、

日本歯科医師会のHPによると2016年の歯科診療所の数は、68,940となっています。
もう少し新しいデータですと、厚生労働省の医療施設調査(令和元年)によると2019年の歯科診療所の数は、68,500となっています。この20年間の推移を見ても、62,000から69,000の間になっています。

引用:厚生労働省の医療施設調査(令和元年)

2021年3月のコンビニエンスストアの数が全国で55,828ですので、1万以上も歯科の方が多いということになります。

今さらこのような数値を取り上げなくても先生方は現状をご存じかもしれませんが、依然として歯科の数は非常に多く、競争が激しいということが言えます。

先生方も厳しい競争の中で経営していくために、ホームページを作ったり、EPARK歯科を始めとする歯科向け集患サイトを利用する等、集客に力を入れていると思います。

また、直接的な集客ツールの活用以外に、最新の設備を導入したり、専門医の認定資格を取得される等、患者さんが安心・信頼して来院できるようにさまざまな取組みをされていることと思います。

この記事では、同じエリアに多くの歯科が開設されている場合に、安定的に患者さんを集客するために、「ホームページやEPARK歯科などの集患サイトをいかに活用していくか?」、WEBの専門家の観点から解説します。

EPARK歯科などの歯科集客サイトは利用すべきか?

歯科集客サイトはなんと言ってもEPARK歯科が有名です。そして、実際の集客力も集客サイトの中では一番です。歯科の先生方もそれを認識されているために、EPARK歯科で検索すると、1つの駅ごとに5~10くらいの歯科が利用していることが分かります。

歯科が集客サイトを利用するメリット

何と言っても、一番のメリットはこれです。

・実際に集客できる

歯科集客サイトの運営会社が多額の広告費用をかけてインターネット上に広告を出したり、検索結果の上位に表示するための運用(SEO対策)費用をかけていることで、集客が可能になります。

多額のコストをかけてホームページを作っても、検索結果の2ページ目以降ですと、正直言って集客に効果をもたらすことはほとんどありません。

それと比べると、集客サイトの方が集客に対する効果は大きいです。

もちろん、集客サイト内で表示される順位が上位である方がより大きな効果をもたらしますが、主要駅のように10近くの歯科が利用している場合は厳しいですが、上位でなくても高い費用対効果が得られるでしょう。

・利用してすぐに集客効果が出せる

集客サイト自体がすでに上位に表示されていることから、利用を開始して自院が追加されればすぐに閲覧される可能性があります。

ホームページでSEO対策して上位表示するのと比べると、比べ物にならないほど早く集客できるようになります。

今現在の集客でお悩みの場合は、利用することで素早く大きな効果が得られるので、利用を検討してみると良いでしょう。

歯科が集客サイトを利用するデメリット

・多額の利用料がかかる

集客サイトは上述のとおり、患者さんを集客するために多額の広告費を投入したり、運用にコストをかけています。そのため、それ相応の利用料がかかります。しかし、高い費用対効果が出るのであれば、問題ないと言えます。

・利用している限り、ずっと利用料がかかり続ける

当たり前ですが、利用している契約期間は、固定的(毎月の利用料は成果で変動しますが、毎月発生する費用という意味で固定的)に費用がかかり続けます。毎月費用が発生し続けるのは歯科経営上、決して好ましいとは言えないでしょうが、こちらも高い費用対効果がでるのであれば、問題ないと言えます。

・集客を集客サイトに依存し続けることになる

これが最大のデメリットであり、歯科経営を考えたときの本質的な問題と考えます。利用している集客サイトが、なんらかの原因でサービスが止まってしまったり、サービス提供を止めてしまった場合、突然、来院数が減るという事態に陥ってしまいます。

歯科に限らず、集客ができなければ売上をあげることができません。つまり、集客は経営上、もっとも大切なことです。その集客を特定の会社のサービスに完全に委ねてしまうのは大きなリスクです。

歯科はホームページで集客すべきか?

駅前の超1等地にあっても、今の時代ですからホームページは利用すべきです。
今の時代はどんな商品サービスであっても、インターネットを利用して比較して選ぶ時代です。歯科選びももちろんそうです。

患者さんが複数の歯科を比較して、自分に合っている、いいなと思う歯科を選ぶことになりますので、比較したときになんの違いも分からない、なんの特徴も分からないホームページであれば、集客に役立てるのは難しくなります。

歯科がホームページで集客するメリット

・上位表示できるホームページなら集客できる

これが最大のメリットです。

上位表示できるという前提付きですが、上位表示できれば集客できます。歯科医院のホームページは検索結果で、地域の中で1ページ目のせめて5位以内に表示できないと、明確に集客に効果を出すことはできないと考えてください。

5位以内といっても、集客サイトが上位に入ってくるため、歯科医院のホームページとしては地域で2位か3位以内に入る必要があります。そのようなホームページを作れれば、集客できるものになるためメリットは大きくなります。

・自院の資産になる

集客サイトは集客サイトの運営会社の所有物ですが、ホームページは自院の資産になります。集客サイトは利用をやめるとそれで集客は当然無くなりますが、ホームページは将来にわたって継続的に集客し続けてくれます。

歯科がホームページで集客するデメリット

・高額なホームページ制作費がかかる会社が多い

歯科のホームページを制作する会社は200万円以上の制作費がかかったり、100万円以上の制作費がかかる会社が多いです。

これは、ホームページの制作は開院するときに設備導入などと一緒にパッケージで行われることが多く、それが原因で相場より高額な制作費でも数千万円の中の一部のため気にならず発注することが多いと思われます。

そこまで高額な費用をかけて集客するためにホームページを利用する必要があるかどうかは、費用対効果にかかってきますが、制作時点では成果が出るか分からないものに100万円以上出すのはリスクと言えるでしょう。

・高額な制作費にも関わらず集客につながらない場合がある

上述のとおり5位以内に表示できないと、明確に集客に効果を出すことは期待できません。また、集客サイトよりも上位に表示できるかどうかでホームページによる集客効果は変わります。集客サイトを利用している場合は、集客サイトより上位に表示することで、月に3~5万円程度集患サイトの利用料を減らすことが可能です。

ほとんどのホームページ制作会社が集客できますと謳っているものの、実態は地域で5位以内に表示できる会社は限られていることから、制作会社をどうやって選べばいいか難しいというのもデメリットになるでしょう。

・制作費以外に毎月の運用保守コストがかかり続ける

ホームページ制作会社によって異なりますが、なにかしら毎月の運用保守コストはかかります。最低限、ドメインとサーバー利用料はかかります(制作会社に対する支払いか、レンタルサーバー会社に対する支払いかは別として)。

それ以外に制作後にPDCAを回しながら掲載順位を上げていくために、月に3~5万円程度かかります。

ホームページで集客するためにずっと必要な費用になってしまうと、集客サイトで利用料が発生し続けるのと同じで、毎月固定的に発生する費用となってしまいます。

歯科がホームページの集客効果を高める方法

Googleマイビジネスに登録すると地図検索でヒットするようにできます。地図検索は3位以内に入ると多くのアクセスを集めることができます。地図検索からホームページへの流入を増やすことで、ホームページの効果を高めることができます。

歯科の効率的な集客の実現方法

ホームページと集患サイトのメリット・デメリットを踏まえて、効率的な集客方法を確立することで、安定した集客を実現することができます。

開院時・すぐにでも増患が必要な歯科の場合

すぐに効果がでる集客サイトのメリットから、集客サイトを軸に集客をしていくのが良いでしょう。ホームページは作ってすぐに集客できることは少ないため、集客サイトで集客をしている間に改善を繰り返して上位表示できるようにします。

集客サイトを利用中でホームページが機能していない歯科の場合

集客サイトからの集客で経営上は問題ありませんが、集客サイトの利用料をおさえたい場合はホームページから集客できるように改善していく必要があります。地域内で3位以内、集客サイトよりも上位に出せれば、スマホから利用しやすいホームページを作ることで、月に3~5万円ほど利用料を減らすことが可能です。

まとめ

集客サイトは利用料が高すぎるなど、いろいろと悪く言われることもありますが、素早く集客できるというのは間違いなくメリットです。

ただし、長く歯科経営していくことを考えた場合、毎月に固定的に発生する利用料を少しでもおさえられないかと考えるのは自然です。そこでうまくホームページを活用することをお薦めします。

ホームページからの集客状況によりますが、中期的には集客サイトに依存することなく、自社資産であるホームページで十分に集客できるようにもっていけるのが理想だと考えます。

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