契約なしのホームページ制作は危険!必ず締結しましょう

WEB活用

先週、近くの商店街のある店舗から問い合わせの電話がありました。

ホームページ制作会社が廃業!音信不通

「ホームページを作った会社が潰れてしまって連絡が取れない」
というもの。

しかも、
「ドメインが今月末で失効してしまう」
「ドメインは制作会社が契約者で自社は利用者になっている」
「ドメインを取得した会社は調べて分かって問い合わせたが、契約者ではないので何も対応できないと言われた」
ということで、困っているとのこと。

話を聞いていくと、ドメインだけでなく、レンタルサーバーの契約も制作した会社になっており、同様にレンタルサーバー会社も何もできない状況になっているとのこと。

ホームページを制作した会社が廃業してしまって連絡が取れず困っている・・・という話は、年に数件はご相談をいただくことがあります。

過去にホームページを制作した会社に何の連絡もせずに廃業して音信不通というのは・・・さすがにヒドイ話ではありますが、ホームページ制作はフリーランスを含めると、本当に星の数ほどやっているところがあるので、こういうことはあり得ます。

ホームページ制作では契約の締結が必須

もちろん、ホームページ制作をした会社が悪いのですが、依頼する側も注意をしないといけません。

実は、フリーランスや個人事業主に制作を依頼する場合、「見積りだけもらって口頭やメールで発注する」というケースが多いです。数万くらいの超格安で制作しているならまだしも、大抵は数十万はかかっているはずですので、契約書なしというのは危険でしかありません。

今回は「倒産してしまった」ということでしたが、「言った言わない」の世界の話で、発注側と受注側で認識齟齬があって揉めるというのは、この業界、非常によくある話です。

フリーランスや個人事業主は自分で契約書の雛形さえ持っていないこともあります。契約書があってもネットからダウンロードしたようなリーガルチェックがない雛形であることもあります。

契約書について説明してもらって契約をする、というプロセスを踏めば、責任をもって受注し制作してもらせるかが分かります。ネットで手に入れた契約書の雛形の場合、ちょっと質問すれば答えられませんので、すぐに分かります。

契約を締結していれば防げたこと

今回のケースで契約書を作成して、きちんと仕様含めて確認していれば防げたであろうことは、、、

納品物の定義と扱い

制作会社の納品物は何か?当社の場合は(ほとんどの会社でそうですが)、ホームページを構成するデータ一式です。仮に、サーバーを変更してもデータを移行すれば表示できる、他社に一部リニューアルを依頼する場合に0から制作しないで済む、そういう状態にしておくのが一般的です。

今回のようにレンタルサーバーを制作会社が契約している場合は、サーバー上にホームページを構成するデータ一式がありますが、その会社が倒産してしまうとどうにもなりません。制作会社が契約=サーバーのログインID・パスワードは制作会社が管理しているでしょうから。

その場合は、データ一式を媒体に保存してもらって納品してもらう必要があります。

契約違反で損害賠償請求できる可能性

通常契約書には通知義務について記載します。当然、廃業することになれば相手方に通知義務が発生します。この制作会社は公開後の毎月の運用もしていたので、契約履行期間中ですので、通知せずに音信不通になることで問題が発生しているので、損害賠償請求できる可能性があります。

そんな大げさな話でないにしても、少なくとも契約書を作って契約を締結していれば、通知しないといけない認識をもてますが、契約書さえ作っていないフリーランスや個人事業主は通知しないといけない意識もありません。潰れるなんて恥ずかしくて言えないし、黙っておこう・・・ということも。

せめてこの意識さえもってくれていれば、ドメインの契約にしても廃業整理に向けてドメインの譲渡手続きを取ってくれれば、お客様だって困らずに済みます。

まとめ

今回は問い合わせいただいた内容に関連する形で契約の話を記載しました。契約書を作成して内容について合意すれば、今回記載している内容以外、たとえば具体的な仕様(作成するページやデザイン、機能など)で揉めるのを避けることもできます。

ホームページ制作はある程度高額な制作費がかかります。是非、制作するのがフリーランスや個人事業主であっても、契約書を作って契約することで、不要なリスクを排除しましょう。受注する側も、弁護士などに契約書の雛形を作ってもらう費用くらいかけられます。もしその費用もないようなら、廃業する可能性が高いので、発注側がリスクを抱えてしまうことになります。

契約で細かいところまでガチガチに確認して、、、となるとお互いにギスギスした感じで仕事がやりにくくなることもあります。どこまで契約書とそれに紐づく仕様書で合意をするか、お互い気持ちよく、不安なく仕事ができるか、このあたりを説明してくれる業者に依頼するのが無難です。

ホームページ制作を巡って、不要ないざこざや嫌な想い、後で大変な想いをする人が、少しでも少なくなると良いと思い、この記事を作成しました。参考にしてください。

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