発注前に知るべきコーポレートサイトと集客・求人用サイトの違い

WEB活用

初めてホームページの作成を考えている方に知っておいて欲しいことに、ホームページの種類の違いがあります。ホームページを作ると「売上が上がる」「問合せが来る」と書いてあって、価格も安かったので依頼して制作してもらったのに、1年で1回も問い合わせが来ないという話はよく聞きます。

ホームページには集客用や求人用のものもあれば、会社案内のものもあります。この違いを知っていれば、あなたの自身で本当に必要なホームページが何か分かるようになります。

期待した成果を得られないホームページを作って後で後悔しないためにも、是非知っておいて欲しい内容になりますので、是非最後まで目をとおしてください。

1.コーポレートサイト

コーポレートサイトとは?

コーポレートサイトとは、会社案内のインターネット版といった感じのホームページです。

目的は自分の会社やお店について知ってもらうことです。商品やサービスを販売し、購入してもらうことを目的とするものではありません。

2000年代初めの頃のように、まだホームページがあるのが珍しい時代はコーポレートサイトでも商品サービスを購入してもらうことができました。しかし、現在のようにホームページをもっているのが当たり前の時代では、コーポレートサイトで購入してもらうことは困難です。

会社案内のインターネット版ってつまりどんなサイト?

自分の会社やお店について知ってもらうために、「トップページ、サービス案内、会社(店舗)案内、お問合わせ」のようなページがあるホームページです。

サービス案内のページを見ても、サービスの概要が記載されているだけのことがほとんどです。中には詳細を記載しているものもあります。でも、そのページを読んで「よし、買おう!」と思うようなものではなく、あくまで商品サービスの内容を説明しているだけのものになります。

コーポレートサイトの制作費は?

10万円以下です。

ページ数が6、7ページくらい。原稿はお客様が作成。画像もお客様が準備。制作会社がやるのは、デザインとコーディング(プログラミングとほぼ同義)だけ。

だから、安くホームページを制作することができます。

コーポレートサイトは作っても意味がないのか?

そんなことはありません。意味はあります。

一部の業界はコーポレートサイトで十分です。例えば、病院。診療内容をどの程度くわしくホームページに書くか、薬機法に抵触しない範囲で「この病院で診てもらいたい!」と思ってもらうように書くか、これは病院ごとの方針で変わります。ただ、ホームページの種類(形式)としてはコーポレートサイトとなります。

また、WordPressなどのブログ機能があるツールを使ってホームページを作ることで、コーポレートサイトを情報発信の拠点にできます。見込客にとって役に立つブログ記事を作成し、出し惜しみせずに情報発信をしていくことで、専門性や信頼性を獲得できます。

専門性や信頼性がある会社・お店と思ってもらうことは、間接的に販売に貢献できます。

そういう意味では、ブログ機能がなく記事の追加ができない、または追加する気がないコーポレートサイトは、いわゆる名刺代わりにしかならないでしょう。

2.集客・求人用サイト

集客・求人用サイトとは?

集客用サイトとは、お客さんを獲得することを目的としたホームページです。また、求人用サイト(採用サイトも同義)とは、求職者から応募を獲得することを目的としたホームページです。

コーポレートサイトと違って、自分の会社やお店のことを知ってもらった上で、商品サービスを実際に購入してもらう、求職者に応募してもらうという最終成果のみにフォーカスするものです。

集客・求人用サイトってつまりどんなサイト?

目的の違いが分かっても、それがホームページとして実際にどう違うのか?イメージがつかないかもしれません。しかし、見た目はで一目瞭然です。

集客・求人用サイトは1ページです。他のページがないので、コーポレートサイトのようにメニューもありません。いわゆるランディングページと呼ばれるものになります。

特徴としては1ページということ以外に、スマートフォンだと関係ありませんが、PCで見たときでも1列しかありません。コーポレートサイトは2列、場合によっては3列あります。メインコンテンツがある部分と、左右に色々なリンクが載っています。

最終成果にフォーカスしているため、途中にリンクがあると邪魔なのです。

また、商品サービスの説明をしているコーポレートサイトと違って、買ってもらうためにお客様の感情を刺激して「ぜひここで買いたい!」と思ってもらうために、心理学、マーケティング、セールスライティングなどを駆使して作ることになります。

集客・求人用サイトの制作費は?

会社によって変わって代わります。ただ50万程度以上はします。集客・求人用サイトで20、30万円だったら怪しいと思った方が良いです。集客できる、求人応募がくるホームページというのは、高度な専門性が必要ですから。

キャンペーンで販売サイトを作る場合もありますが、そういう場合は成果報酬でキャンペーンでの売上の〇割が制作費(厳密にはメルマガ作成・配信、広告運用など一式の作業に対する費用)となります。

集客・求人用サイトだけ作ればいいのか?

そんなことはありません。

集客・求人用サイトは基本的に広告を出して、広告経由でアクセスを集めます。1ページで作りますし、SEOを意識してキーワードを文中に埋め込むことはしません(読み手の感情を動かす目的で書くため)ので、検索上位で表示することはできません

費用対効果を計測し、費用対効果に基づく広告予算を決定して、毎月広告をかけて成果をあげていくことになります。しかし、当然ですが広告だけでなく、検索経由でも成果をあげることができれば、一人当たりの顧客獲得単価が下がり、粗利が増えることになります。

3.コーポレートサイトと集客・求人用サイトをどう作ればいいか?

(1)これから起業するor起業したばかりの場合

コーポレートサイトも集客サイトも必要ありません。

「名刺にホームページのURLくらい載せておきたい」、「興味をもってくれた人がいたときのために簡単でもいいからホームページをもっておきたい」のであれば、無料で使えるペライチを使って作れば良いです。ペライチはWEBの知識はまったく必要なく、誰でもホームページが作れます。

ホームページを作ることよりも、一人でも多く見込客と会うことを優先した方が良いです。その見込客と出会うためにホームページを作りたいんだけど・・・と思うかもしれませんが、この段階でお金をかけてホームページを作っても見込客を獲得できません。

交流会や中小企業の団体などに入って、どんどん話をしていく方が良いです。

(2)起業して数カ月以上活動しお客様が複数いる場合

集客サイトを作りましょう。

コーポレートサイトは無くても問題ありません。どうしても作りたい場合は集客サイトと一緒に依頼すれば、コーポレートサイトはもともと安いので、かなり安く作れるでしょう。

集客サイトを作るうえで、リアルなお客様の悩みや欲求を知る必要があります。お客様のことをよりよく知らなければ、販売に特化した集客サイトであっても、残念ながら売ることはできません。そのため、起業する人や起業したばかりの人には集客サイトはまだ作れないのです。

(3)人手不足で求人応募を獲得したい場合

求人(採用)サイトを作りましょう。

この段階でコーポレートサイトをもっていないということはないでしょうから。むしろ、コーポレートサイトに「採用」ページを作っていて、募集要項とちょっとしたメッセージを載せているだけみたいな状態でしょう。労働者人口が減少している中で、そのような簡易な採用情報で応募がくるのは奇跡が起きるのを待つようなものです。

求人サイトを作るうえでも、リアルな求職者の悩みや欲求を知る必要があります。求職者のことをよりよく知らなければ、求人に特化した求人サイトであっても、残念ながら応募がくることはありません。

4.コーポレートサイトと集客・求人用サイトを分けない方法はないか?

コーポレートサイトと集客・求人用サイトの違いは分かったけど、なんとしか1つにまとめる方法はないの?と思う人もいるでしょう。そう思う方はきっと、集客・求人用サイトは広告経由でアクセスを集めて、お客様や求人応募を獲得する部分で広告費に対する不安がある方だと思います。

コーポレートサイトで頑張ってブログ記事を作成してアクセスを集めて、集客・求人用サイトではなく、コーポレートサイト内のサービスページを見てもらうことで、お金をかけずに成果を出したいということを考えていると思います。

結論から言うと、コーポレートサイトをベースに集客用サイトに近いサービスページを作ることもあります。コーポレートサイトのサービス案内ページは、通常簡単な説明を記載するだけです。ここに、「詳細はこちら」のボタンをおいてクリックすると、ランディングページ風のサービス詳細ページを表示します

ランディングページ風という表現を使ったとおり、ランディングページとは異なります。ページの構成や文章を書く順番、構成要素も違います。でも、商品サービスの説明ではなく、きちんと見込客の感情に訴えて購入に動いてもらいつつ、論理的に購入という行為を納得できるような内容を記載します

実際にこういう作り方でも、例えば個人事業主の方が月商100万円をクリアすること難しくありません。でも、上位表示される記事を30個、40個と作らないといけないため労力がかかりますし、時間もかかります。また、記事の数と質による影響が大きいため、販売額は早々に頭打ちになりやすいです。

広告ではこのようなことは起こりません。利益が出ていれば、ガンガン広告を出せば一定のコンバージョン率で売れ続けます。なので、やはり両方の形でホームページを持っておくのが望ましいです。

5.コーポレートサイトで売上が上がるは確認が必要!

制作会社によっては商品サービスページで説明しか書かないコーポレートサイトであっても、”売上の上がるホームページを作ります”という表現を使っていることがあります。

これは要注意です。

売上が上がるホームページというと、集客サイトとか販売用ページみたいな表現をする制作会社が多いですが、コーポレートサイトでもこういう表現を使うところがあります。基本的に、コーポレートサイトでは売れません。サービスページをランディングページ風に作る場合に売れるのです。

気になる場合は、以下の2つの質問をして確認をすれば大丈夫です。

①サービスページにはどんな内容を書きますか?制作事例をいくつか教えてください。
②売上があがったお客様の声をいくつか見せてください。

回答を確認することで、コーポレートサイトでも売上があがるものかどうかわかります。

さいごに

繰り返しになりますが、目的によって必要になるホームページの種類は変わってきます。目的に見合ったホームページを制作して、期待する成果を手に入れてください。

私個人としてはこの記事が参考になって、いくら安価とはいえ一般的なコーポレートサイトを売上が上がるものと期待して作り、後で後悔する方がお一人でも、一社でも減ることを切に願っています。

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